靴の寿命を延ばすテクニック!内張り交換で蘇る履き心地
はじめに
内張りの交換は、靴の履き心地を大きく左右する重要な作業です。親指や小指の部分から破れてくることが多いのですが、靴底をすべて分解しなくてはなりません。木型を使って靴は作られていますが、木型が全く一緒のものは手に入りませんので、履き心地は変わると思った方が良いでしょう。それでも大切なお靴をまだ履きたいといった熱意に応える修理になります。
内張交換事例
上記の靴は内張りが合皮でボロボロ崩れる、親指小指の当たる部分は破れている状態です。
この状態では、すべてを分解して作りなおすしかありません。
外した内張を製作工程通りに分解して型紙を取ります
このとき伸ばしている部分など、余分を考えて製作しなければ元の通りにはいきません
内張を元通りにして、靴底を新しく取りつけています
見た目には元通り綺麗になっています。
内張交換のメリット
もちろん破れていた部分が直り、中に引っかかる部分がなくなり、結果履き心地が良くなる
革で作製した分には、強度が大幅にアップ
劣化などの不安がなくなります
内張交換のデメリット
履き心地(サイズ感)が変わる可能性がある
とっても高価である(今回の修理は¥22000-)
まとめ
靴の内張りは、快適な履き心地を保つ上で欠かせない重要な部分です。長期間の使用により内張りが痛んでくると、様々な不快症状が生じる可能性があります。そのため、内張り交換は靴の長寿命化と快適性の維持のために非常に有効な修理方法なのです。
内張り交換に加えて、つま先・かかとの補強、ソールの修理、縫製の補修など、幅広い修理サービスを提供しています。お客様一人ひとりのニーズに合わせて、最適な修理をご提案します。大切な靴を末長くご愛用いただけるよう、専門家の確かな技術でサポートさせていただきます。