サイドゴアブーツのストラップ修理！ビリビリに破れたブーツのお修理

サイドゴアブーツの珍しい修理

サイドゴアブーツをご存じでしょうか？
そうそう、くるぶしの当たる部分がゴムになって伸びるあの靴です
チェルシーブーツという名称と争っているあの靴です
サイドゴアは紐やファスナーを省略しているので
履き口を引っ張って伸ばすストラップがついています

今回はそのストラップを引っ張ったところ
千切れてしまったようで、その修理になります

サイドゴアブーツの状態

バックストラップが取れるとともにアッパーの革も引きちぎられています
これはとても高級な靴にたまーにあります
高級な靴、というのは
上品に見せようとするとミシン糸目がヒジョーに細かくなります
細かくなったミシン目はまるで切り取り線のようにアッパーの革をも引きちぎります
悲しいですね
チカラのかかる部分なのである程度の強度は欲しいですが
どれほどの力がかかったのかも不明なので、強度不足かどうかは論点としませんよ

バックストラップの取り付け

破れている部分を補強してストラップを取り付けます
ストラップは今回お任せでしていただいたので、似た生地を使用しています
実際の色目は少し違うのですが、あつらえたように似た色の革で補強しています
破れた部分は想像より大きい切れ目になっているので
補強している革も少し大きめに取り付けしています

さらに糸目は他の部分より粗目で仕上げています
これは前項で説明した通り破れにくくするため、わざとです

全体的に違和感少な目で修理できたかと思います！

修理前より強くなるように

内側なので汚い写真になりますが、
まず最初の白いナイロンテープで、その上に段差のなくなるように千切れた形に革を貼り付けます
そのあと黒いナイロンテープで巻きこんでいます
これが内側の補強です

ナイロン二重は強そうですよね
そのうえで、仕上げの革も巻き込んで補強しているので、もう大丈夫と思います
革とナイロンを組み合わせて強度を担保するのは靴ではよくある手法です

まとめ

今回はサイドゴアブーツのストラップ修理の紹介でした！
なかなか修理の難しい部分ではありますが、お困りの方はぜひ市雄ご相談ください！

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